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建築は、社会や環境と深い関わりをもっています。
それは、到底一個人の能力でカバーし切れるものではありません。
現代の建築が〈合理的な建築〉を掲げながらも真意から離れていった原因は、
自我が先立ち自己の美に対する固定観念にとらわれ、
対象を強引に自我に引きずり込もうとした為だと思います。
私達は各自独立し、異なる意見やアイデアをもち寄り、結論へ導くことによって、
〈生きた建築〉を創り出そうという志しを同じくする設計家集団であります。
無理なく美しい〈生きた建築〉は、単なる思いつきや器用さからは生まれてきません。
私達は人々の思いや行動の中にある生活のあり方や夢を追求し、人が手を触れ、
感じる様々な「もの」を一つ一つ丹念に探り、見極めることから始めます。
建築の設計は常に、実際建てられる建物を通じて、あらゆる条件や日頃の蓄えを
デザインソースに転換することであると考えているからです。
「もの」に対して、突き放すことなく見つづける愛情、たゆみなく改良しつづける
姿勢をもって設計されたものこそが、〈生きた建築〉として残ると信じています。
私達は、より広い目を持ち、個々の考え方に偏らないようにと「associates」という形態をとっています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　米澤敬之

建築設計事務所に依頼すると、どんな事をやってくれるのかご存じない方がほとんどだと思います。
そんな方に、設計事務所に依頼してから、建物が完成するまでの流れを『すごろく形式』で見て知って頂きたいと思います。
基本的には建物を建てるときに、建て主と施工者の間に入り、建て主の要望を聞き施工者と協力して、それを具現化するのが
主な仕事ですが、法の番人としてきちんと安全に現場が施工されているか、第三者の目でチェックすることも重要な仕事です。